乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


「おっはよ」


昇降口でそうあたしに声を掛けたのは同じクラスの本郷舞香(ほんごうまいか)。

去年違うクラスだった舞香と同じ委員会になったのがきっかけで仲良くなった。


舞香は優しくて明るくて、あたしたちはすぐに意気投合した。


そんな舞香と今年は同じクラスになれたもんだから、本当に嬉しかった。


だって6クラスもあるのに一緒になれるなんて運命じゃない?


「一時間目HRだってよーまじ助かったぁ」


舞香が大あくびしながらほっとしている。


「助かったって?」


「いやー昨日バイトだったんだけどさ、その後バイトのみんなでファミレスで0時くらいまでしゃべっちゃってて…」


「まじで!またぁ??」


今年に入ってからマックでバイトを始めた舞香は、最近ちょくちょくバイト同士の集まりがあるとか言っていた。


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