乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「いちいちピーピーうるせえな、お前もどーせ彼氏いねーんだろ?別にいーじゃんあんくらい」
「奈緒は彼氏いるよっ」
その時、舞香がやってきた。
今の話聞かれてたのかな…
「あ…おはよ舞香」
「おはよー。どしたの朝から。なに?康大、奈緒をいじめてたの?」
康大をギロリと睨みつける舞香。
「いじめてねーし!」
「そう?彼氏がどーとか聞こえたけど…奈緒は彼氏いるからだめよん」
「は?何勘違いしてんのかしらねーけど別にこいつが彼氏いよーがいまいが関係ねーから」
「なにその言い方!感じ悪!」
2人の間に険悪なムードが流れ、あたしは舞香を宥めた。
「舞香…もう大丈夫だからっ」
「奈緒!こいつになんかされたらすぐ教えなよ!?」