乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「なんかもなにも、こんな女相手に何もするわけねーよ!」
ああ、言われた相手が康大だとしても、そんな風に言われるとちょっと傷つく…
康大と舞香はお互い睨み合っている。
やがて康大がイヤホンを耳に付けて勢いよく立ち上がり、どこかへ行ってしまった。
なんか康大がよくわからない。
良い人だと思ってたけど、あんな態度とったりするし。
やっぱり男子って苦手だな…
「もぉ!なんであいつはいつもああなんだか!」
舞香が憤りを隠せないまま康大の席に座った。
「康大って昔からあんな感じなの?」
「んー。あいつねぇ、悪いやつではないんだけど、あーやってよくあたしと言い合いになったりしちゃうんだよね」
「そうなんだ…」
「てか昨日バイトどうだった?カウンターの仕事したんでしょ?」