乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「実はあたし…辺見君が好きなの」
「ぇええええええええええええええええええ!!!」
急に何を言うのかと思えば…!!!
「奈緒声でかいって!!」
舞香が慌ててあたしの口を塞ぐ。
「ちょ、待ってよ、なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」
「いや、言おう言おうとは思ってたんだけどさ、タイミング逃しちゃってて…それにあたし自身も本当に好きなのかわかんなくてさ」
「う、うん…」
「でも今間近で顏見たら、確信したんだ!やっぱ好きなんだって」
舞香がうっとりしながら辺見君の方を見つめている。
こりゃ本気らしい。
「そうなんだ、話してくれてありがとう」
「うん、だからさ一緒に回って親しくなりたいの!お願い…」