乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


しがみついたのは舞香ではなくて、康大だった。

康大が物凄い驚いた顏をしている。

舞香はというと、一歩前で辺見君とおしゃべりしていた。


ぎゃーーーやば!

超恥ずかしいっ


どうしよおっ



あたしが慌てふためいていると、突然ブっと吹き出された。


「ははっ…藤沢、子供みてぇ…」


そして声を出して笑っている。


「…そんなに笑わないでよ、初めてなんだもん」


「え、ここのワッフル見るの初めて?」


「ワッフルっていうか…ディズニーランド自体が初めてで…」


なんかこれを人に言うのが物凄く恥ずかしく感じた。


また笑われるかも…


しかし康大は笑うことなく、本気で驚いている様子。


「まじで、ここくんの初めてなの!?」


「う、うん…」


そう何度も同じこと言わせないでよぉ…


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