乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


陸さん…今頃何してるのかな…

少しはあたしの事、考えててくれてるのかな…


そうこうしてるうちに、あたしたちの番になった。

前に辺見君と舞香が乗り込み、その後ろにあたしたちが乗ったのだが、康大は口数が少なくなり、さっきから何もしゃべってこない。

顔色もなんだか真っ青で、今にも倒れてしまいそう。


「ねぇ…本当に大丈夫なの!?」


すると、引きつった笑顔を返してきた。


これ、マジでやばいんじゃないのかな…


ビックサンダーマウンテンはゆっくり出発し、やがて速度が急激に早くなった。


初めてジェットコースターに乗ったけど、超楽しい!!

縦横ななめ色んな方向に体が持っていかれる。

乗ってる最中は隣など見る余裕もなくて。

気づいたら終わってしまっていた。


< 66 / 296 >

この作品をシェア

pagetop