乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
陸さん…今頃何してるのかな…
少しはあたしの事、考えててくれてるのかな…
そうこうしてるうちに、あたしたちの番になった。
前に辺見君と舞香が乗り込み、その後ろにあたしたちが乗ったのだが、康大は口数が少なくなり、さっきから何もしゃべってこない。
顔色もなんだか真っ青で、今にも倒れてしまいそう。
「ねぇ…本当に大丈夫なの!?」
すると、引きつった笑顔を返してきた。
これ、マジでやばいんじゃないのかな…
ビックサンダーマウンテンはゆっくり出発し、やがて速度が急激に早くなった。
初めてジェットコースターに乗ったけど、超楽しい!!
縦横ななめ色んな方向に体が持っていかれる。
乗ってる最中は隣など見る余裕もなくて。
気づいたら終わってしまっていた。