乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】


疑いの目で見てしまう。


「いや、でも本当にあたしが奈緒と一緒に働きたかったの!」


「ほんとにぃ?紹介料とかもらえるんじゃないの??」


「ううん、そんなのないって。これでバイトも楽しくなるよっ」



機嫌がいい舞香の顔を見てると、まぁ…いいかという気になった。


人生初のアルバイト。


どんな感じなのか自分自身も未知の世界。

でも、なんとかなるとかなと、軽い気持ちでいた。





今日は金曜日。週末だけは陸さんちにお泊りすることになっている。

だからあたしは金曜日がいつも待ち遠しかった。

一時期は毎日一緒にいたんだもん。

別々に暮らすことになったとき、ちょっぴり寂しくなったっけ。


< 7 / 296 >

この作品をシェア

pagetop