乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
そしてあたし達はというと…
ここも男女2人なのだから、傍から見たらただのカップルに見えるだろう。
いくら舞香のためだとはいえ、陸さん以外の男と二人っきりで遊ぶなんて、ありえない。
「あのさ…ほかの友達んとこ行ってきていいよ?」
「は?お前は?」
「あたしは…どっかで休憩してるしさ」
康大はだいぶ顔色が良くなっていた。
「なんでそんなつまんねぇこというの!?今日は俺がエスコートするっつったじゃん!」
「え、でも…」
「ここ来んの初めてなんだろ?なのにこの後の時間休憩でつぶすなんて…そんなバカげた話あるか!?」
う…確かにそうなんですが。
「いいから、俺にまかせてついてきなさいよ」
そう言ってあたしの肩をぽんと叩いた。