乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
なんて返したらいいか困ってると、康大がそれに気づき、慌てて訂正してきた。
「いやっ…、豚っぽいんだよお前っ」
「なっ何それっ…」
てかなんでこんなに胸がうるさく騒ぎ出してんの!?
相手は康大なのに…
この変な雰囲気を追い払おうと、あたしは側にあったモンスターズインクに出てくる、マイクの被り物を康大に渡した。
「あんたはこれじゃない!?」
「俺!?」
「康大こそ、マイクにそっくりじゃんっ」
無理やりかぶらせると、すごく似合っていた。
「あはははっ似合う!!!」
「…まじか」
「買ったら?」
「じゃーお前もそれ買ってつけろよ?」
「えー!」
でもこのマイクの被り物、本当に康大に合ってる。
舞香に見せたいな…きっと大笑いするだろーな。