乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
担任の話があり、あたし達はその場で解散となった。
「舞香っ辺見君とどーなったの!?」
あたしは待ちきれずに聞いてしまった。
「うん、いい感じだったと思う…」
「まだ付き合ったりは…」
「今日言おうと思ってるんだ」
「今日!?今から?」
「うん。ねぇ、この後用事ある?さっき辺見君と四人でカラオケ行かない?って話してたんだけど」
「カラオケ!?二人で行って来ればいーじゃん」
「ダメなの~!まだぎこちなくてやっぱり奈緒たちがいないとさ…そんでその帰りに告ろうと思って!!」
自分の顔の前で両手を合わせ、拝むようにお願いされた。
カラオケかぁ…
得意じゃないし、これ以上陸さん以外の男と遊ぶのは…
「…ダメ?」
舞香が上目使いで見てくる。
う…舞香のこの顏に弱いんだよな…