乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「そう?今日ランドでもしょっちゅう携帯見てたじゃん、あれって彼氏からの連絡待ってた…とか?」
あたしは数分置きくらいに陸さんから連絡が来てないかチェックしていた。
やばい。康大に気づかれてたんだ…
こっそり見ていたつもりだったのに。
「うん…」
「その顔は…喧嘩した?」
なんで康大にはわかっちゃうんだろ。
「ちょっとね…」
曖昧に言葉を濁すと、ますます気になるといった顏であたしを見つめる。
「まさか同じ学校のやつじゃねーよなぁ?」
「ま、まさか!」
「だよな、もしそうなら今日一緒にいたのバレたらやべーと思って」
そう言って軽く笑う。
「じゃあ、どこ高?」
「…高校生じゃないの。年上で…」