乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「そっか…じゃあ気になるよな。もう一回ちゃんと聞いてみるしかなくね?」
「うん…」
「そこでしっかり話し合わねーとな」
康大が相談に乗ってくれるなんて。
しかも意外に真面目な意見。
「つーか、あいつらもう俺らいなくてもよくねぇ?」
「あ!そうだ!舞香が帰りに告るとか言ってた!」
しばらく部屋に二人っきりの状態にさせちゃったけど、うまくいってるかな…
康大が立ち上がり、携帯を開いた。
「もーすぐ7時か…よし、俺らは帰んね?」
「そうだね、あたしもそろそろ帰らなきゃ…」
あたしと康大は部屋に戻って、二人に帰ることを告げた。
2人も帰ると言っていたが、康大がそれをうまく阻止した。
こういうことだけは、さりげなく出来てうまいんだよね。