乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
え
なにそれ…
そんな話聞いてない。
会ってない間にバイト決めたの…?
「たまにって…?」
『んー週2くらい?だからお前のバイト迎えに行けない日結構あっかも』
「それはかまわないけど…働きすぎじゃない?体が心配」
『大丈夫。つーか今も仕事中なんだけどね』
「そうなの!?」
『ん。もう戻る』
「わかった…頑張ってね?」
『おお。お前も早く帰れよ』
電話は静かに切れた。
陸さんと普通に会話できた。
でもなんなんだろうこのモヤモヤは。
あたしは陸さんと上手くいかないときは、四六時中ずっと陸さんの事を考えてしまう。
でも陸さんは違うんだ。
あたしと離れてても全然平気みたい。
勝手に仕事も増やしちゃうし。
あたしにはバイトすんなとか言ってて自分は自由なんだもん。