乱華~羽をくれた君~Ⅱ【完】
「洗濯して家に置いてきたわけじゃないよね?」
「はい…」
もしかしてこれって…いじめとかじゃないよね…
でもあたし何もしてないし普通にバイトしてただけなのに。
「みんなにも見つけたら教えるように言っとくから…そんな顔しないで?」
美優さんはあたしに優しく微笑んだ。
その顔を見て少し気持ちが楽になった。
あたしのユニ、どこにいったんだろう…
誰かが意図的にやったのかな…
「じゃ、あたし先に行ってるから、着替えたら来てね」
「あ!あのっ…」
ドアを開けた美優さんを思わず呼び止めてしまった。
美優さんは首を傾げてこちらを見つめる。
「あの…美優さんに聞きたいことがあって…」
「…どうしたの?」