乱華～羽をくれた君～Ⅱ【完】

「陸さ…あ、あたしの彼氏とは知り合い…だったんですか？」


その言葉に少し驚いたような顔をしたが、すぐに微笑んだ。


「うん…あたしの友達の友達。昔の知り合い」


「そ、そうなんですか…」


どうしよ、もっと突っ込んで聞いてもいいのかな…


「正直驚いたの。真面目そうな藤沢さんが彼と付き合ってたから」


「え？」


「知ってるだろうけど彼は族の頭でね、ホントに恐いこと色々していたの。見ているこっちが怖くなる事も平気でするような人だったし」


あたしが知らない陸さんを美優さんは知ってる。


なんだか変な感じ…

それにその言い方じゃまるで付き合ってたみたいな…


「そんな彼に藤沢さんは合わないって思った。藤沢さんはもっとちゃんとした人が合うと思ったから。あんなふわふわして勝手にどっかいっちゃうような人と付き合ってて大丈夫なの？」