ボクの中のキミへ
「柚‥ちゃんと俺は柚を見たよ」


帰り道、病院では話せなかった事を話した。


(ありがとう‥私、あの頃と変わってたね‥)


やはり柚は、目の当たりにした自分の姿にショックを受けていた。

知らない間に自分が成長している、それがどれだけ怖い事なのか‥

俺には想像もつかない事だ。


ただ‥


「柚は柚だよ」


(うん‥)


もし君がいなくなったとしても


「俺、今日柚に会えてよかった。」


君を忘れたりしない。


君はいつも俺を助けてくれた。


こんなに弱くて何もできない俺を。


だから次は‥


俺に出来る最大の事を君にしてあげたい。



君がいる事、存在してくれている事だけで、俺は強くなれるから。
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