生きた証
なんで?
なんでなんでなんでなんでなんで?
なんで私が見捨てられなきゃいけないの?
あんたが産んだんでしょ?!
責任とってよ!
じゃなきゃ、私……
生きていけない。
嗚呼、そうか。
誰からも無視される存在なんだ。
私、いらない子、なんだ。
愛を知っちゃダメなんだ。
私の隣には誰もいてくれないんだ。
だったらもういい。
死のう。
こんなつまらない世界に
生きていても、楽しいことなんか何もない。
だったら死んだほうがマシだ。
私は、右手に繋がれていた点滴を
勢いよくひきちぎった。