生きた証

次の日、当然のように休んだ。
だって行けるわけないじゃん。

給食ないし、
友達いないし、
先生も忘れてるし。

家にも学校にも病院にも、
私の居場所はどこにもない。
だって、私は存在しちゃいけない人間だから。

私、生きてて良かったことがある。
私以上に嫌われてる人間なんかいないってこと。

だって、そうでしょ?
私がいるから、みんないじめられないんだよ?
もっと私に感謝してよ?
私、偉いでしょ?

なに、その目。
私のこと、そんな汚いものを見るような
目でみてくるの?

私は弱いの。
だから、誰か私を
暗闇から連れ出して。

そして、誰もいないどこかへ
そしたら、私、幸せになれるかな?
< 26 / 32 >

この作品をシェア

pagetop