生きた証
別れ
時間の流れというものは、
時に早く、時に遅く感じるものである。
そして、楽しかった時間はあっという間に
終わってしまった。
美由紀が帰ると言ったので、
私は駐車場まで見送りに行った。
ゴンッ……
え……
何、今の音……
まさか!
「美由紀!!!!!」
駆けつけたときには、美由紀は頭から
血を流していた。
ぶつかった車はそのまま逃走。
急いで救急車を呼ぶ私。
もう、パニックになっていた。
突然の雨。
私の大好きな雨。
嗚呼、雨も泣いてくれてるんだ。
その日から、雨は嫌いになった。