゜。秘密の極道彼氏 ~part2。°
…私の脳内が壊れて数分後。
沙茶によって作られた、完璧なる純和風な夕食がテーブルに並べられました。
「…來華よりうまいんじゃね?」
「黙れ碧。そんなに私の飯が食えねぇって言うんなら沙茶んち行け」
「すいませんでした」
「…まぁまぁ、二人共喧嘩せずにさ」
沙茶に宥められるってちょっと新鮮だよね。
沙茶も切れたら手ェつけられないのにね。
って…
「この煮物うまっ…」
「いや、この味噌汁もちょーうめぇ」
…え、なに?
ワタシ彼女として惨敗っすか?
…毎度毎度言うけどさ、
沙茶、私より女子力?っていうか可愛い感っていうか…高いよね?
「…俺は來華の味付けも好きだけど?」
「ズズッ…ありがとーございますぅー…」
いいもん、いいもん。
私はどーせ恐喝(自覚アリ)しか能がない可愛げの欠片もないガラ悪女ですよぉーっだ。
「ムスーっ…」
「…(あー、拗ねてる來華かわいーし…。これ脳内に永久保存だな…)」