ツンデレちゃん!!







それを聞いた篠原の笑顔は、あたしの目にめちゃめちゃ恐ろしく映った。







───終わった。



心からそう確信した。






「そっかあ、うん、だよね。なんか瑠奈ちゃん隠したし」


「いやっ、ちょっと待って…」


「じゃあ瑠奈ちゃん、放課後ね」


「いや予定ありますッ‼‼」




あたしの悲鳴に近い叫びは、虚しく篠原の耳に届かなかった。





いつの間にか、椅子から立ち上がっていたあたし。


教室中のほぼ全員が、あたしを見ていた。





…あたしはひとまず座った。



そして1度、深呼吸をする。





落ち着いたところで、あたしはあたしの椅子の隣で立っている莉緒を見上げた。






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