ツンデレちゃん!!







「……ま、放課後楽しんどいでっ♡」


「え、いやっ莉緒っ‼‼」



〝キーンコーン〟



莉緒は雑にまとめると、にっこり笑いながら自席に戻って行った。




なんてバッドタイミング。


チャイムのバカああああああああああっ








───そして放課後。



あたしは、篠原に捕まる前にさっさと帰宅しようと、最後の挨拶が終わればすぐにでも教室を飛び出せるように準備をしていた。



鞄を掴み、体を、気持ちちょっとだけドア向き。





あたし、足の速さには少し自信あり。


中学の時は、学年で2、3番目くらいだったと思う。




だから、なんとしても、あたしは捕まるわけにはいかないのだ。


地味にプライドが傷つく。





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