ツンデレちゃん!!
……そして、ついにその時がやってきた。
「さよーならー」
「「さよーならー」」
それダッシュだ早川瑠奈‼
あたしは1番に教室を飛び出す。
…あ、言うまでもないけど、莉緒は置いてきた。
莉緒を待っていたら、確実に捕まる。
それだけは、ほんとに勘弁。
だから、ごめん莉緒。
…でも、こう決まったのは、あなたのせいでもあるんだからね!
許せ。
無事に昇降口をクリアし、脱出成功。
振り返っても、来る気配はゼロ。
やった! 勝った‼
あたしは1人にんまりと笑い、安心して家に帰り始めた。