ツンデレちゃん!!
「るーなちゃん♪」
「☆¥×○♪%☻⁉」
なっ、なななななななななななんでっ⁉⁉
だってあたし、確実にこの人よりも速く…
「さ、行くよ。見たところ平野さんと一緒じゃないし」
「あっ、やっ、離してッ‼」
あたしの抵抗は虚しく、篠原に、そのまま家とは反対方向に引っ張られていく。
「ちょっとっ‼ どこ連れてく気⁉」
だいぶ人が多くなった通りまで連れてこられ、あたしは堪らず掴まれていた手を振り払った。
「もう着くよ。……あ、あったよ」
篠原は懲りずにあたしの手をまた握り、そのまま目的地だという建物の中に入っていく。