ツンデレちゃん!!
「うん。中学の頃、俺達が好きだったロックバンドの曲だよ」
「へぇ…」
バンド名聞いたけど、あたしはまったく聞いたことのない名前だった。
まあもともとそんなに音楽と関わってないし。
ロックなんてもってのほか。
わかるわけない。
「…で、問題が……歌とギター…なんだけど…」
「あ、俺歌わねー」
「え⁉ ちょ、風間くん⁉」
篠原は困惑した表情で風間を見る。
「歌は、篠原がやれ。その代わり俺がギターやってやる」
「…え、でも、俺、歌とか…。1人は無理だよ、少しくらい歌ってよ風間くんも‼」
篠原は、また困惑の表情で風間を見る。