ツンデレちゃん!!
「……そんなことより…」
急に後ろで風間の声が聞こえたかと思ったら、ぐいっと腕を引っ張られて篠原の手が離れた。
代わりに、あたしは風間の腕の中に収まってしまった。
「や、ちょっ、風間⁉⁉⁉」
いきなりのことすぎて頭がついていかないあたしに、風間はこつんとあたしの額に自分の額を重ねてきた。
一気に顔が近くなる。
「…そんなことより、このあとの学園祭、俺と回んない?」
「…は、え⁉」
「風間くん‼‼」
また腕を引っ張られ、風間との距離が離れた。
「俺の瑠奈ちゃんに、手出さないでくれるかなぁ?」
「+♪%○#☆☻‼⁉⁉⁉⁉」
「はぁ? 誰がこんなやつに手なんか出すかよ」
右腕を篠原に、左腕を風間に引っ張られた状態で、なんか今、とんでもない会話のやり取りが聞こえた気がしたんですけど………っ⁉⁉