ツンデレちゃん!!
「あのあなたって、さっき音々の熱狂的なファンだった人ですよねっ⁉」
さっきあたしは一瞬だったがしっかり見たのだ。
ひょろっと細長い体に高い背、髪は無造作で、っていうかほとんどボッサボサ。
ブルーのチェックのシャツ、それに黒縁メガネ。
……うん、間違いない。
絶対に、コイツがアイツだ。
するとそのチャラメガネは一瞬目を丸くして、すぐに「あぁ!」と笑った。
「あれ、ボク言ってなかったっけ? ボク、音々の兄です‼」
「…………。」
…………、
…は、あぇ⁉
「ボク、音々のおにーさんです‼」
いやいや聞こえてる。
なんでおんなじこと2回も言った。