ツンデレちゃん!!
あたしはわけわかんなくなって、変にパニックになっていて。
まだなにか言おうとしていた篠原の肩を強く押して、言い放った。
「そういうのキョーミないんでっ‼‼」
「待って、瑠奈ちゃ…」
あたしは勢いよくドアを開けると、猛ダッシュで廊下を走った。
もう、本当にわけわかんない‼
篠原はヤツより何倍もいいやつかも、なんて思ったけど、前言撤回‼‼
やっぱナシ‼‼‼
会って間もない人に許可も取らず『瑠奈ちゃん』なんて変な呼び名つけるし、いきなり『好きになりました』なんてバカげたこと言うし。
やっぱ男は全員敵だ‼
誰1人信用しちゃいけない。
〝キーンコーン〟
やっばい‼
あたしは滑り込むように教室に入り、席についた。