ツンデレちゃん!!







翌日、放課後。





「瑠奈ちゃん、ちょっといいかな?」





めちゃめちゃ久しぶりに、篠原に話しかけられた。





「…あ、あぁ、うん。ど、どうぞ…」




いつも通りの爽やかな王子スマイルからはその意図はまったく読み取れない。





でも風間はちょうどいないし、あたしは頷き、篠原のあとについて行った。








着いた先は、学園祭でたくさんお世話になった音楽準備室。



篠原はドアを開けにこりと微笑むと、「どうぞ」と言い、あたしを中に誘導した。




さっきからずっとにこにこしていて表情をまったく変えないから、あたしはなんだか不安になってきた。




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