ツンデレちゃん!!
ヤダ…っ‼‼
あたしはすぐに走って風間の元に行こうとした。
風間はあのままテンション低めで、あたしがついて歩いていないことにも気づかずにずっと先を歩いている。
だから走って行って、背中をバシンッて叩いて、「バカ風間っ‼」って言ってやろうと思った。
「待てよ瑠奈‼ オイっ」
「やっ……‼‼」
なのに、あたしの腕が、その人に捕まってしまった。
「ヤダヤダっ‼‼ 離してよっ‼‼」
「相変わらずツンなんだな瑠奈は」
「離してッッ‼‼‼」
あたしの腕を掴んだ人─────
─────それは中学の頃、わけもわからず付き合っていた、あたしの元彼氏、
工藤 拓哉(くどう たくや)だった。