ツンデレちゃん!!
この人が憎くて、大嫌いで、もう二度と会うことはないようにって、わざわざ遠くの学校を選んだ。
この人はバカだから、ここみたいな学校には入れないからね。
なのに、
………なのに…………っ
「ヤダヤダっ‼‼ 離してよバカッッッ‼‼」
「おい…うるせぇぞ黙れガキ」
────〝パシッ〟
乾いた音と共に、あたしの右頬が疼く。
「…なに、すんの……っ‼」
「てめぇがうるせぇから黙らせるためだ」
「なっ…‼」
「早川ッ‼‼」
振り返ると、あたしが後ろにいないことに気づいた風間がものすごいスピードで走ってきた。