ツンデレちゃん!!
久しぶりに全力疾走したせいで、すぐに息切れが激しくなった。
あたしは力が抜けて、アスファルトの上に座り込んだ。
するとすぐに、風間の声が聞こえてきた。
「早川ッ‼」
「……かざ、ま…」
走ってきた風間は鞄を放り投げて、あたしをぎゅっと強く抱きしめた。
その腕は、少し震えていた。
「…ごめん……ごめん………」
風間はなぜか、何度もあたしに謝った。
「……風間…?」
「…………」
風間はしばらく、あたしを抱きしめたままでいた。
「……気づくの、遅すぎた………ほんと、ごめん………」
風間はまた謝った。
「ううん」
あたしは首を振った。