ツンデレちゃん!!





「亮太くん、あたしの使って‼」


「ダメよあたしがあげるの‼」


「亮太くん‼」



いつの間にか、あらゆる方面からヤツに差し出されたシャー芯たち。




…うおいおいおいおい……


あんたらのシャー芯もったいなくない?



いいんだって、ヤツなんか無視っときゃ。




「…あぁ、でも俺、こいつにもらうからいい」


「あ、早川さん?」


「あぁ」





…オイマテコラフザケルナクソガキ。



そして再び、ヤツはあたしにシャー芯を催促してくる。




「くれたんだから、もらっとけばいいじゃん」


「いや、いい。早川からもらう」





…許されるならば、今すぐコイツを殴り飛ばしたい。


心の底からそう願う。





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