ツンデレちゃん!!
「…なぁ、なんでくれねぇーの?」
「………」
「……おい…」
「………」
っ無視無視ッ!
惑わされるなあたし!
騙されるなあたし‼
必死で授業を受けるも、隣が気になって仕方ない。
するといきなり───
「っ‼‼⁉⁉」
「ふっ、反応おもしれー」
「なっ…‼」
反射的に見てしまった。
ヤツを。
…今は多分……いや絶対、耳に息を吹きかけられた。
「いきなりなにすんだッ⁉」
ひそひそ声で叫んで、ヤツをキッと睨む。
ヤツはそんなあたしを見て、面白がっているとしか思えない。
片方の口角がきゅっと上がっている。