ツンデレちゃん!!
1人取り残されたにもかかわらず、この、小柄な女子はなおもあたしの目の前に立っている。
「……あ、あのっ、あたし、大楠 音々(おおくす ねね)って、言います!」
「………」
「………あ、えと……じゃっ、じゃあまた明日っ?」
「………?」
そう言うと、さっさと廊下を曲がって消えていった。
……な、なんなんだ、あの人は…
名前言っただけじゃん。
なにがしたかった…?
ていうか、なぜ最後疑問形だった?
なにあたし質問されたの?
意味がわかんない………。
あたしはしばらく、その女子が消えていった方をぼーっと見ていた。