ツンデレちゃん!!






しかし───


「よーし授業始めるぞ」





バッドタイミング。


化学担当の先生が教室に入ってきた。




あたしは惜しくも、その願いは叶えられなかった。








時間はあっという間に流れ、昼休み。



いつものように自席で弁当を食べていると、なにやらまた人だかりがやってきた。




……またクソ風間か…。


コイツの裏の顔も知らないでノコノコと…


幸せだね。



「早川さんっ!」


「ふごっ」



あたしはちょうど飲み物を飲んでいたので、危うく吹き出すところだった。




「ごっ、ごめんね早川さんっ」


「大丈夫? 早川さん⁉」



あたしは何回か咳をして、呼吸を整えた。





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