ツンデレちゃん!!
それで当然、というか人気のお店で、お客が多い日はご両親じゃ手が回らないほとで。
で、莉緒が度々手伝いに入る、ってわけ。
どうやら今回も、そんな感じらしい。
「ごめん瑠奈! 今日一緒に帰れない…」
「大丈夫。あたしのことは気にしないで、手伝い頑張って!」
「ありがとう瑠奈」
「うん。ほら、早く行かないと」
莉緒は鞄を掴むと、勢いよく教室を出て行った。
……さてと、あたしも帰るか。
鞄を持ち、昇降口に向かう。
歩いていると、前方に人だかりが。
「亮太くんー、一緒に帰ろうよーっ」
「………」
「ダメよあたしと帰るんだから!」
「………」