ツンデレちゃん!!
「るーちゃん! 亮太くんとあたしと一緒に帰ろうよ〜♪」
「結構ですッ!」
周りから好奇の目で見られまくっている。
一刻も早くここから逃げたい。
「そんなこと言わずに〜、ね、亮太くんだって、るーちゃんいたら帰ってくれるでしょ?」
「………」
「…あ、ほらっ! 亮太くん笑ったもん‼ ねー、るーちゃーん」
「さようならっ」
……笑ったもん‼ ってね…
それ、なんの笑いかわかってる⁉
あたしのあだ名が『るーちゃん』ってことに対しての笑いなの‼‼
あたしバカにされてんの‼‼‼
あなた達の大好きな亮太くんに‼‼‼
「るーちゃーん」
「………」
あたしは完全無視して、競歩で玄関を出た。