ツンデレちゃん!!




疲れた。


いろんな意味で。



大きな通りに出たところで、あたしはやっと落ち着いて歩けるようになった。





くたばれ風間。



こんなに心を込めて言うことができたのは、高校入って初めてだ。


いや、入学してからそんなに経ってないけど。




くたばれ風間くたばれ風間くたばれ風間…


「瑠奈ちゃん」


「くたば…うあっ⁉」



後ろからいきなり声をかけられ名前を呼ばれ、派手に転びそうになったのをなんとか持ちこたえる。




「…篠原」


「久しぶり瑠奈ちゃん」




……久しぶりか?


いや、一応同じクラスだし、一応毎日顔合わせてるし……



なんかよくわからん。



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