絶滅危惧種『ヒト』
「タカ叔父ちゃん!」


「ああ梓かぁ、おっきくなったなぁ~」



「って、どこ見てんのよぉ!」


姪っ子のバストをジッと見ながら嬉しそうに笑う叔父に、梓は文句を言った。




「まぁ、そう言うなよ。ずっと野郎の中に囲まれてたんだからさぁ」


「だからって姪っ子の身体をやらしい目でみないでよね」



「ダハハハ」


豪快に笑う叔父。


母の弟である叔父のことが、梓は大好きだった。



「ちょっと栞ぃ~~~~。タカ叔父ちゃんだよぉお~~~~」


二階の妹に向かって大声で叫ぶ。





「うっそぉお~~~~日本に帰ってきてたんだ!?」


これまた叔父さんっ子の栞も部屋から飛び出してきた。



ドスドスと階段を駆け下りた栞は、そのまま叔父に抱きつく。


「おいおいおい。オマエもしばらく会わないうちに、ナイスバディになったなぁ栞」


孝明は嬉しそうに姪っ子を見た。

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