絶滅危惧種『ヒト』
「おい、自己紹介がまだだったな。梓の叔父の俺、小林孝明と岩崎家のみなさんだ。



「ぶほっ、ちょっとタカ叔父ちゃん何なのよそれは」


栞が頬張っていたシュークリームを吹き出す。


「初めまして、桜小路聖人と申します。梓さんとはいつも仲良くさせていただいております。よろしくお願いします」



「ん゙ん゙。まぁ、よろしく」


彰洋はもの凄く緊張して、思わず噛んでしまいそうになった。


「ところで、もう梓とはヤったのか?」


孝明が少し身を乗り出す。


「ブフッ、ちょっとタカ叔父ちゃん!」


梓は本気で怒鳴った。


「冗談だって梓ぁ~」


「何が冗談なのよ! 言って良い冗談と悪い冗談があるでしょ」


「おいおい。オマエそんなにムキになると、ちょっと怪しいぞ」


孝明がニヤニヤ笑う。


「そ、そうなのか梓?」


彰洋は目を見開いて立ち上がった。

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