小さな幸せ
あ………この人既婚者なんだ。
『奥さんはお家ですか?』
『俺嫁さんおらんで。』
『え??家………どういうこと?
『おれの会社なぁ、社長が若いうちに建てたほうがいいって言って半強制的に家建てさせられるんだよね。』
は……?何、その会社……ちょっとおかしくない??
『今は22歳の子が建て始めてるとこやな。でもな、俺5年でローン完済したんやで!すごいやろ!』
は?あり得なくない?次元違いすぎ。
『俺な、めっちゃ金稼いでんねん。』
あー、こいつバカかもしれない。あたしが悪い奴なら絶対貢がせる対象。
『あのね……あんまりそういうの他人に言わない方がいいよ?お金って人変えるから怖いよ?気をつけなね。』
『でもなぁ…。言いたいから仕方ないやろ!!』
あ………こいつバカかもしれないじゃなくて、バカでした。
『あーもう好きにして。よっちゃん、あたし帰るから代行お願いします。』
『はいよー。』
『まりちゃん、もう帰るの?つまらんわぁ。おっさん寂しい……』
なんかバカだけどあたしもまた会えたらいいなぁ……なんて思ってる。
『名前…なんだっけ?』
『俺?優真!!覚えてやぁ☆つか、せっかくだし番号交換しようや』
『いいよぉ。また会えたらいいね。よっちゃん御馳走様!また来るね♪』
代行でアパートに帰った。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop