誠の華‐此処にいる幸せ‐
出会いし刻
貴方に会ったのは桜咲く春頃。
まだ、俺が幹部だった頃の話ーーーーー。
「局長、先日の件ですが........」
「あぁ....それなら....」
近藤さんが出ていってから土方さんが局長を勤めていた。
よって副長の席があいてしまった。
「お前は少し休憩しろ。これは命令だ。」
「御意。では、失礼します」
「あぁ」
斎藤は半日、休暇を貰ったので大きな桜を見に行こうと考えた。
そこで一人の少女とであった。
「誰だ?」
「すいません。私は桜 と言います」
「そうか....桜とは良い名な」
「貴方は?」
「俺は新選組幹部斎藤 一だ。お前は何処の者だ?」
「私は....」
桜を見上げ寂しそうに呟いた。
「私は....美賀川家の娘、美賀川 桜」
「美賀川家の....滅んだと聞いたが....」
美賀川家は最後まで反政府側として戦って滅んだと聞いていた。
この娘が本当に美賀川家の娘だとしたら政府に差し出さないといけない。
「私は逃がして貰って....私を政府に差し出しますか?」
「ッッーー」
「良いですよ別に....」
桜の言葉が突き刺さる。彼女は敵なのだ。