誠の華‐此処にいる幸せ‐
数日後も斎藤は桜の咲くあの場所に来ていた。
「いないか........」
「だれが?」
「あんた....」
「あんたとか貴女とかやめて下さい」
「桜さん....」
「さん入りません!」
「桜」
斎藤に呼ばれて桜は嬉しそうだった。
「桜はどこに住んでるんですか?」
「近くの前の家臣の家に居ます」
「そう....ですか」
「敬語も抜けない」
笑いながらそう言う桜は綺麗だった。
「すいま....ごめん」
二人はすぐに別れて斎藤は観察に戻った。