誠の華‐此処にいる幸せ‐



それから二日後。

斎藤は土方に呼ばれた。

「美賀川家の娘は明日、江戸に行くらしい。見張るために江戸の役人に嫁ぐと....」

「............」

「あの娘を助けたいか?」

「はい....」

「並ば、新選組の副長の席に座れ。」

「はっ....?」

「そうしてあの娘を嫁に迎えるのだ。新選組の副長並ばまかしても良いと」

「........」

「それで良いな」

「御意」

そうして桜は斎藤に嫁ぐようになった。


いや、なるはずだった。



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