誠の華‐此処にいる幸せ‐


数日後、監察をしていると日乃がこっちに歩いてきた。


「総司くん....」

「日乃....」


喋り出したのは総司だった。


「なんで現れるの。まだ君が好きだよ。どうして....」


「ごめんなさい....」


「君以外を好きにはなれない....」

「............」


そう言って総司は走るように去って行った。


日乃にあったのは団子屋だった。


男に突っかかる危ない子としか認識はなかった。


こんなに大きな存在になるなんて思っていなかったのだ。



これが新選組隊長沖田総司なのか。


総司自身わからなかった。




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