誠の華‐此処にいる幸せ‐
時を同じくして屯所。
「夕生....今日も練習?」
「はい。そうですが....」
「なんで敬語なのよ。結依ちゃんはタメ語なのに....」
「すいません。ですが父の上司の娘なので....」
「どんだけ山崎さんに似てるのよ」
「南桜....」
いきなり呼び捨てにされてびっくりした。
「南桜....俺はいつか新選組に入りたいんだ。父のように仲間を守る隊士に....」
「うん....」
「そしてお前も守り抜くよ....」
「うん....」
その様子を音愛と栞が見ていた。
「息子ながら焦れったいわ....」
「いいじゃないですか。栞さん夕生くんならあの子を託せる....」
「ねぇ....いつわたし達の敬語はのくの?」
「ごめんなさい…あの二人はきっと幸せになるわ」
「そうね....」