誠の華‐此処にいる幸せ‐
屯所に帰る頃には、もう暗かった。
「お帰り、音愛、と土方さん」
「只今、平助くん」
「………」
平助くんが帰りを待っていた。
「お腹がすいちまってよぅ」
「すぐ作りますね」
急いで音愛は夜飯を作り出した。
至って簡単な味噌汁、ご飯、魚の蒲焼き、漬物だ。
「「「「頂きます!!!」」」」
(美味しいかな…?)
美味しくできたか不安だった。
「うめぇ~」
「音愛さんは良いお嫁さんになりますね」
平助と山南からの言葉に少し照れてしまった。