誠の華‐此処にいる幸せ‐
交差する運命
元治元年10月―‐
伊東甲子太郎を仲間に迎え、翌年の2月に屯所を新しく西本願寺に移した。
「いやぁぁぁああ」
「どうしたんですか?」
山南と音愛が喋っている。
「み、み、みみず」
その言葉を言うと同時にみみずが跳ねた。
「いやぁぁぁああ」
そう言って音愛が飛び付く。
「あの…の…あ…さん?」
「苦手なんです」
「なんでいっつも山南さんなんだ」
土方があきれたようにいう。
「だって山南さん、優しくて好きなんだもん」
「土方さんには負けませんよ?」
「ちっ、譲ってやらねぇよ」
「???」
少し火花が散った。ような気がした1日だった。