誠の華‐此処にいる幸せ‐

さようなら。



事件がおきたのは気温の上がる昼下がり。

「音愛。すまんがお前使いにいってきてくれないか。」

「はいわかりました。」

「墨と紙を買ってきてくれ。余った金で茶菓子もよろしく頼む。」

「茶菓子なんてどうするんですか?」

土方が甘味を食べないことを知っていたため、疑問がとんだ。


「お前、茶菓子好きだろ。だからお礼にだ。」

「ありがとうございます。土方さん。」


そう言って屯所を出た。
出るときに山南にあって、行ってきますと挨拶をした。山南は切腹することなく生きている。


少しずつ歴史が変わっていく。


音愛は嬉しくてたまらなかった。


「行ってきま~~~す♪」

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